Linuxとは 2006冬

2006年12月31日(Sunday) 10:24pm
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教えて!gooの「リナックスとは」という質問で引用された。
掲示板の対話を読んでみたところ、認識がバラバラで面白かった。
2006年のまとめとしてLinuxについて考えるというのも面白いので、あえてトライしてみることにする。

Linuxは利用する人の技術力に応じてできることが千変万化する(この多様性が従来のOSには無かった一番の特徴)ので、一口に「××である」と言うことはできない。
が、「リナックスって何ですか?」とカタカナで聞いてくる人は、実のところ「Windowsと比べてどうなんですか?」と聞いているに等しいので、その点に絞ってまとめてみよう。

要するにLinuxが世界的に流行っているのは、無料で最新のアプリケーションが使えて便利だからである。
なんでもかんでも最高とは言わないが、「正直インターネットとメールしかしないし」という人が世界中にたくさんいて、「そんなことのためにWindowsのアップグレードにカネ払うならLinuxの方が良いよ」と思った結果Linuxユーザーが増えてきた。

あまり漠然とした動向だけ言っていても始まらないので、もう少し詳細に紹介しよう。

まず、Windowsと比較できるLinuxは、通称「デスクトップLinux」と呼ばれている。デスクトップPC(普通のパソコン)向けに設定されているもの。
デスクトップLinuxには山ほど種類があり、利用者が好みで選ぶ。世界的にメジャーなものを挙げると以下のようなものがある。

  • Fedora
  • Ubuntu
  • Debian

これらは、世界中のフリーソフトウェア開発者が作った無数のアプリケーションを簡単にインストールできる仕組みを備えている。
アプリケーションまでフルセットでパッケージ化しているので「ディストリビューション」と呼ばれることが多い。
膨大なアプリケーションを簡単に利用できる良さは「Linux vs. WindowsXP vs. MacOSX 2006秋」で書いた通り。

広く使われているディストリビューションを選択するのは、情報量が多いから。
Web上に情報があればだいたいのことは可能だし、情報がなければ自分で頑張るというのはほぼ不可能。
数年前までは、Linuxが無保証であることを不安要因として挙げる声が多かったが、通常のデスクトップ利用に関する限りサポートの有る無しはあまり問題にならない。
たしかにWindowsや商用アプリケーションにはサポートがあるが、実際に問い合わせをしてそれで解決できた人がどれだけいるのだろうか?
情報を探して自分でなんとかするというのは、OSの種類に関わらず基本だろう。

最終的にLinuxを使うかどうかはアプリケーションの良し悪しで決まる。

数年前まではWindowsユーザーからみるとLinux用のアプリケーションはわけの分からないものばかりだったのだが、最近はすっかり知名度が上がった。FireFox、Thunderbird、OpenOffice.org、GimpといったアプリケーションがWindowsにも輸出されている状況。

冒頭の掲示板では「Wineを使っていかにWindowsアプリケーションを動かせるか?」という点が焦点になっていたが、Windows用アプリケーションを使う必要のない場面が着々と広がっていることを知った方がメリットは大きい。Wineは多少チューニングが必要だったりするので、Windowsと同じように使えると思ってはいけない。
オープンソース利用で現実的なコスト削減」という記事で書いたとおり、一足飛びにLinuxに完全移行するより、徐々にオープンソースのアプリケーションを使っていく方が現実的だ。
ちなみにWineが全然ダメというのも嘘で、InternetExplorer6が簡単に動作するところまで来ていて、動くアプリケーションはそれなりに使えている。

簡単ながら前ふりはこんなもんで十分だと思う。
Linuxは幅広い用途に使われているので異様に難しい情報も飛び交っているが、基本的に理解できない情報は無視してよい。
「ドライバーが書けなきゃ使えない」というのは大いなる嘘である。ばりばりプログラミングをする人でもドライバーなんか面倒くさくて絶対書かないし、書きたい人は周りが止めても書く。

Linuxの良いところはフルセットがフリーで入手できる点にある。
後のことは実際に使ってみれば分かることだし、使ってみなければ分からないことでもある。

先ほどのメジャーディストリビューションの中から、Ubuntuおすすめしたい
UbuntuはCD-Rに焼く(普通にWindowsで焼くことができる)だけでいきなり使えて、インストールも簡単、完成度も高いという点で非常に優れている。

一点気をつけることがあるとすれば、インストールすると決めた場合に誤ってWindowsを消してしまわないようにすることだろう(CD-Rに焼いて起動するだけなら問題はない)。
1台のPCでWindowsとLinuxの両方を起動できるようにインストールする(デュアルブートという)のは普通のことなので、事前に手順をWebで調べておくと良いだろう。

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